クッションフロアの賃貸で退去する際の原状回復のポイントは?

賃貸では退去する際に原状回復をして退去する必要があります。

クッションフロアを傷つけてしまった場合やDIYで
クッションフロアに替えた場合に床の原状回復が必要です。

原状回復のポイントをご紹介しますので参考にしてください。

 

クッションフロアとは何か?

まず、クッションフロアとは何かからご紹介します。

床材にはいろいろな素材がありますが
クッションフロアは、弾力のある床材で衝撃に強く、防音効果もある床材です。

塩化ビニールでできていて、表面のデザインは
タイル調やフローリング調になっているものがあり、おしゃれに見えるでしょう。
また、裏面は不織布となっていることが一般的です。

掃除も楽なために洗面所やトイレなどによく使われていたり、クッション性があるために
子ども部屋の床材にもよく使用されたりしています。

また、クッションフロアは、シート状になっていて幅182cm程度あります。

DIYで使う場合は90cm程度の物を使う場合もあるでしょう
そして、室内用のクッションフロアの厚さとしては1.8mm程度が一般的です。

 

クッションフロアの特徴と注意点

クッションフロアの特徴としては、クッション性があり
物が落下しても衝撃を吸収してくれる効果がある点です。

しかし、その代わり、家具をずっと置いているとその跡形が付くのがデメリットと言えるでしょう。
また家具などの重たいものを引きずったりすると、破れやヨレ、小さな傷がつきやすくなります。

 

原状回復のポイント1:賃貸のクッションフロアを傷つけた場合は?

次に、クッションフロアの原状回復について
具体的にポイントをご紹介していきますので、参考にしてください。

賃貸のクッションフロアを傷つけた場合ですが、原状回復をして退去する必要があります。

張替えをする必要があり、傷つけたり汚れたり破れたりした場合は、張替面積分の費用がかかります。
原状回復のための費用は、下記のような計算式で計算されます。
㎡単価×貼替面積×減価償却率(クッションフロアの㎡の単価は3000円~5000円程度)

床材は、住んでいるうちに自然に傷むこともありますので、減価償却率を掛けた上で費用が算出されます。
また、この際に注意しなければいけないことは
一部分だけ張替えればいい場合でも、他と合わなくなってしまった場合は
一面を貼り替える可能性もありうることを想定しておいてください。

 

家具・電化製品の跡は通常損耗・経年劣化とみなされる

家具や電化製品を置いていることでクッションフロアに跡が付いた程度や経年劣化で色褪せた程度ならば
通常の消耗、経年劣化となります。原状回復費用は請求されないことが多いでしょう。

傷つけたり、破ったりするなど毀損した場合には、その部分だけを原状回復するのが一般的です。

 

床の減価償却について

ここであらためて、床の減価償却について詳しくご紹介します。

賃貸に住んでいると、通常の生活をしていても家が経年劣化をしていくでしょう。
この経年劣化の分については、退去の際も原状回復の必要はありません。

賃貸の家には経過年数、耐用年数がありますので
減価償却となる年数についても知っておくといいでしょう。

それぞれの部材によっても経年劣化の減価償却は異なってきます。
例えば、床ではクッションフロアやカーペットは6年で残存価値が1円になるように原価償却されます。

壁のクロスも6年で残存価値1円です。
また、床のフローリングは経過年数を算定しないようになっていて、畳表は消耗品となっています。

つまり、床のクッションフロアでは6年以内に退去する場合は、まだ価値が残っていますので
あまり傷つけたりしないように注意する必要があるでしょう。

 

原状回復のポイント2:DIYで部屋をクッションフロアに替えた場合の原状回復は?

床を自分でDIYを行ってクッションフロアに替えていた場合についてもご紹介します。
DIYをした場合も退去する際には、原状回復をする必要があります。

退去の際にそのままで大丈夫と言われることがあるかもしれませんが
基本的には原状回復をする義務があります。
もし、DIYをする場合は、そのことも考えて行うことが大切です。

クッションフロアを置いているだけならばいいのですが、ボンドなどで接着しないようにしてください。
また、貼りたい場合は、両面テープなどで貼ってきれいに戻せるかを確認後に行ってください。

そして、退去時には自分でクッションフロアをゆっくりときれいに剥がして
両面テープの跡がないようにして退去する必要があります。

クッションフロアを敷いた場合に、その下の床にカビが生えたり
シミや黒ずみが出てきたりするケースもあります。

時々は、床の様子を見ておくのもおすすめです。
退去する際には、早めに自分で少し剥がして状況を見ておくといいでしょう。

 

クッションフロアの原状回復は経年劣化でない部分は費用が発生

クッションフロアの賃貸での原状回復について見てきました。

クッションフロアの床では、傷をつけたりなどした場合などは原状回復が必要です。
自然の経年劣化でないものに関しては、賃貸では原状回復が義務ですので
気を付けておきて住むようにしましょう。

また、クッションフロアは、弾力があってクッション性がいいのが特徴ですが
重たいものの跡が付きやすいデメリットもあります。

長い間重いものを置いておくとくぼみができたりするため注意してください。
家具などをひきずらないようにもし、退去時のことも考えてきれいに保つことが大切です。

DIYでクッションフロアを張った場合も、元通りに戻さなければなりませんので
退去のことも考えてDIYすることが大切です。

壁や床など、住んでいるうちに傷をつけたりしがちですが
自然に付いたもの以外は賃貸では原状復帰が原則です。
気を付けながら住むようにしましょう。