賃貸物件でペットを飼育した際の原状回復はどうする?費用はいくらぐらい?

最近では賃貸物件でペットを飼育している人も増えています。

賃貸でペットを飼育していた場合に
引っ越しの際に原状回復の請求はどうなるのかが気になります。

どのくらいの費用が請求されるのかについて詳しくご紹介しますので
参考にしてみませんか。

賃貸物件でペットを飼育している人はどのくらいいる?

最近ではペットが飼育できる賃貸物件がとても増えています。

ただ、ペット可となっている賃貸物件でも
実際には約2~約3割程度しかペットを飼っていないとも言われています。

そして、ペットを飼うのはいいのですが、賃貸の場合引っ越しの際に
原状回復が求められる点を知っておく必要があります。

また、ペット可の賃貸物件とペット禁止の賃貸物件がありますが
その2つの場合に原状回復のための費用はどうなるのかを詳しくご紹介しますので
参考にしてみませんか。

ペット禁止の賃貸物件の場合の原状回復は?費用負担は?

まず、ペット禁止の賃貸物件の場合には
賃貸契約の違反行為になります。

そのため、ペットによって部屋が損耗した場合は
全て借主の責任となり借主が原状回復費用を負担することとなります。

ペットの臭いの消臭のための費用や汚れ
床や柱などのキズなどの補修費用を負担する必要があります。

ただし、通常の経年劣化と考えられる損耗は
補修費用を全額請求はされるケースは少なくなります。

ペット可の賃貸物件の原状回復は?費用負担は?

また、ペット可の賃貸物件の場合ですが
この場合も基本的には物件にキズをつけないで飼育することが大切です。

そのため、ペットが原因の部屋の損耗はすべて借主負担となります。

ペット禁止の物件と同じように
臭いや汚れ、床や柱のキズなどは借主が負担するようになります。

ペット禁止の場合と同様の扱いになります。
ただし、ペット可の賃貸物件の場合には、もともとの賃料が少し高くなっていて
少しのキズや汚れの費用が含まれている場合もあります。

ペットを飼育する際には、最初に細かく確認しておくといいでしょう。

賃貸物件でペットを飼育した場合の原状回復のための費用は?

ここからは、ペット可物件の現状回復費用が
どのくらいになるかを実際にご紹介します。

フローリングの床の損傷の場合ですが
その部分だけを張替えることが難しいため
基本的に部屋全体を張替えることが多くなります。

従って、部屋の広さによって、6畳~10畳は約10万円程度~約18万円程度
キッチンは約8万円程度、トイレでは 約6万円程度
洗面所約9万円程度、廊下約8万円程度の高い費用がかかります。

また、壁のクロスの張替えの場合は
6畳~10畳で約4万円程度~約7万円程度
キッチン、トイレ、洗面所、玄関・廊下が各約4万円程度必要です。

そして、柱にキズを付けた場合は、浅いキズで約2万円程度
浅い長いキズで約3万円程度、深いキズの場合には約4万円程度になります。

また、尿のシミは約5万円程度
脱臭のハウスクリーニングの場合は、ワンルーム・1Kで約2万円程度~約5万円程度
1DK・1LDKで約4万円程度~約6万円程度、2DK・2LDK約4万円程度~約9万円程度
3DK・3LDKで約6万円程度~約10万円程度、4DK・4LDKで約8万円程度~約12万円程度の費用がかかります。

ペットの臭いは必ずついてしまいますので、必要経費となるでしょう。

原状回復のための費用はどう請求される?

また、それらの原状回復のための費用は
退去後に大体1ヶ月以内に清算されます。

退去後に、実際に原状回復をしてその費用が請求されます。
そして、基本的に敷金から費用が清算され
敷金で足りた場合は、残りが返金されます。

しかし、原状回復のための費用が敷金で不足した場合は
追加請求もありますので注意してください。

ペットによる原状回復では、高額の費用になる可能性も高く
追加請求となることもあるでしょう。

請求された場合は、きちんと詳細を確認して支払うことが必要です。

ペットによる原状回復費用でトラブルにならないためには?

ペットによって臭いが付いたり、汚れたり
キズつけたりした分の原状回復については、トラブルにならないように
契約書でルールを決めておくのもいい方法です。

例えば契約書で決められている場合もよくありますが
「契約違反(ペット飼育等)によって汚損・破損したクロスや建具の交換は
すべて賃借人の負担で行なうものとする」と書かれている場合もありますが
こちらの場合は支払い金額が明記していないために
不明瞭となってトラブルになることもあります。

そのため、「クロスの交換費用として金3万円
ただし契約違反(ペット飼育等)による汚損・破損の場合は金5万円を支払う」
とハッキリとした特約が決められていることで、トラブルになることは少ないでしょう。

借主は契約を交わすことによって、これを守らなければならなくなります。

また、契約違反ではなく、ペット可の賃貸物件の場合は
ペットを飼う人も増えるために、契約書により明確に
妥当と思われる金額を記載するのがおすすめです。

賃貸物件でペットを飼育した場合は原状回復の費用も考えておくことが必要!

賃貸物件ではペット可の場合にも
退去する場合には、原状回復のための費用を
借主が負担する必要があることをご紹介しました。

自然の経年劣化の場合はいいのですが
ペットの飼育や自分がキズを付けたり汚したりした分は
原状回復の費用を負担する必要があります。

そのため、ペットを飼う際は、退去時のそれらの費用のことも考えて
あまり部屋をキズつけないように、汚さないようにすることが大切です。

ペット可と言っても、借りている物件では
最後は原状回復しなければなりませんので、注意が必要です。

原状回復費用は敷金だけで足らないことも多く
気を付けてペットを飼育するようにしましょう。

特にペットが走って床が傷むことも多いために
ペット用のマットを敷いて床を保護したり、壁やドアのキズ防止の保護シートを貼ったりして
対策を事前に取っておくことも大切なことと言えます。